星占い星座の計算方法:母親の名前とアブジャド数で求めるユルドゥズナーメ

ユルドゥズナーメとは?簡単に

ユルドゥズナーメ(トルコ語で「星の書」)は、オスマン・イスラームの伝統に伝わる計算法です。本人の名前と母親の名前をアブジャド値で数字に置き換え、その数字を十二星座のひとつに対応させます。生年月日は使わず、結果は文字だけから導かれます。本記事では歴史や西洋占星術との比較には触れず、ご自身で正しく計算できるようになることだけを目的とします。

なぜ母親の名前を使うのか

父親ではなく母親の名前を使うことに驚く方は少なくありません。伝統の中でよく語られる理由は、母親との血縁は出生によって確定し、疑いの余地がないという点です。そのため母親の名前は、本人の名前を補う「動かない要素」とみなされます。ルールはシンプルに本人の名前+母親の名前です。

ステップごとの計算手順

  1. 二つの名前をアラビア文字で書く。ラテン文字やカタカナではなく、アラビア語の本来の綴りを使います。たとえば「アフマド(Ahmed)」は أحمد と書きます。
  2. 各文字のアブジャド値を調べる。標準表は次のとおりです:ا 1、ب 2、ج 3、د 4、ه 5、و 6、ز 7、ح 8、ط 9、ي 10、ك 20、ل 30、م 40、ن 50、س 60、ع 70、ف 80、ص 90、ق 100、ر 200、ش 300、ت 400、ث 500、خ 600、ذ 700、ض 800、ظ 900、غ 1000。
  3. 本人の名前の文字を合計する。
  4. 母親の名前の文字を合計する。
  5. 二つの合計を足す。
  6. 12で割って余りを見る。商は関係なく、星座を決めるのは余りだけです。余りが0のときは12として扱います。

母音記号やシャッダ(重子音記号)は数えず、書かれた文字だけを数えます。語末のター・マルブータ(ة)は5です。

計算例:アフマド、母はファーティマ

1. 本人の名前:アフマド(أحمد)

  • أ(アリフ)= 1
  • ح(ハー)= 8
  • م(ミーム)= 40
  • د(ダール)= 4

合計:1 + 8 + 40 + 4 = 53

2. 母親の名前:ファーティマ(فاطمة)

  • ف(ファー)= 80
  • ا(アリフ)= 1
  • ط(ター)= 9
  • م(ミーム)= 40
  • ة(ター・マルブータ)= 5

合計:80 + 1 + 9 + 40 + 5 = 135

3. 合算して割る

53 + 135 = 188。188 ÷ 12 は商 15、余り 8 です(12 × 15 = 180、188 − 180 = 8)。

余り8はさそり座に当たります。さそり座は水のトリプリシティに属し、守護星は火星です。つまりこの例の星占い星座はさそり座、元素は水、惑星は火星となります。

余り12通りの早見表:星座・元素・惑星

12で割った余りがどの星座を指すか、その星座の元素と、当サイトの鑑定で用いる守護星をまとめました。

余り星座元素惑星
1おひつじ座火火星
2おうし座地金星
3ふたご座風水星
4かに座水月
5しし座火太陽
6おとめ座地水星
7てんびん座風金星
8さそり座水火星
9いて座火木星
10やぎ座地土星
11みずがめ座風土星
0(12)うお座水木星

元素はどこから来るのか

元素は別の割り算で求めるのではなく、星座から直接読み取ります。トルコ宗務庁のイスラーム百科事典(TDV)の「Yıldızname」項目が説明するように、星座は四つの三角形に分けられ、それぞれが一つの元素に結びついています。

  • 火:おひつじ座、しし座、いて座
  • 地:おうし座、おとめ座、やぎ座
  • 風:ふたご座、てんびん座、みずがめ座
  • 水:かに座、さそり座、うお座

惑星にも規則性があります。古典的な七つの天体のうち、太陽と月はそれぞれ一つ、残りの五つはそれぞれ二つの星座を守護します。

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単純な合計でわかるのは星座だけです。ユルドゥズナーメの星座分析では、名前の文字の元素バランス、文字ごとの表、性格、仕事や人間関係の傾向、そして相性の良い曜日・色・石を合わせて読み解きます。

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よくある計算ミス

  • ラテン文字やカタカナで数える。「Ahmed」の a, h, m, e, d に数値を当てても意味のない合計になります。アブジャドはアラビア文字専用で、多くの母音は文字として書かれません。
  • ター・マルブータを400と数える。فاطمة の語末 ة を ت(400)と混同すると、合計がまったく変わります。伝統的には5です。
  • 母音記号やシャッダを数える。これらは発音を示す記号で、数値はありません。
  • 余り0の読み違い。合計が12の倍数なら余りは0で、星座はうお座です。
  • 父親の名前を使う。ユルドゥズナーメで加えるのは母親の名前です。
  • 商と余りの取り違え。例題では15は星座と無関係で、決め手は8です。
  • 綴りの誤り。まずアラビア語の原綴りを確認しましょう。トルコ語の Mehmet も Muhammad も محمد と書きます。

単純な計算ではわからないこと

上記の方法で得られるのは、星座・元素・惑星の三つです。しかしこれはユルドゥズナーメ鑑定の入り口にすぎません。同じ星座の人は無数にいて、同じさそり座でも名前や文字の組み合わせ、合計値は大きく異なります。

単純な合計では見えない層の例:

  • 名前の文字に含まれる元素の配分と、どのグループが優勢か
  • 守護星に結びつけられる曜日と時間帯
  • 伝統的に好機とされる時期、注意が必要とされる時期
  • 星座と名前の数が互いを支えるのか、ぶつかり合うのか

これらは余りだけでは読み取れず、名前全体を母親の名前とともに一文字ずつ解釈する必要があります。

ひとこと

ユルドゥズナーメは、オスマン・イスラーム文化に伝わる伝統的な計算と解釈の方法です。本記事の内容は文化的・情報提供を目的としたもので、未来について断定や保証をするものではありません。人生の大切な決断を、このような計算だけに委ねないでください。

母親の名前による運命分析

あなたと母親の名前が出会う数字には、星座以上の意味があります。この分析では二つの名前を生年月日とともに読み、人生マップの細部まで掘り下げます。

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